2026年2月19日、故アントニオ猪木さんの肖像権を管理する「猪木元気工場(IGF)」、大阪大学教授の石黒浩氏がCTOを務める「AVITA株式会社」、そして「SMBCバリュークリエーション」の3社が、共同プロジェクト**「アンドロイド猪木プロジェクト」**の始動を発表しました。
猪木さんの生誕記念日(2月20日)を前に発表されたこの壮大な計画は、単なる映像の復元に留まらず、1年後の2027年2月には実在感のある**「ヒューマノイド(人型ロボット)」**の一般公開を目指すというものです。
1. 100年先も「元気ですかー!」を届ける:プロジェクトの全貌
2022年10月に惜しまれつつこの世を去ったアントニオ猪木さん。しかし、その圧倒的なカリスマ性と、迷わず進めば道になるという「闘魂」の教えは、今なお多くの人々の心の支えとなっています。
本プロジェクトの最大の目的は、猪木さんの**「人格」「思想」「記憶」をデジタルおよび物理的な形で継承する**ことにあります。
プロジェクトの3つのフェーズ
発表によると、プロジェクトは以下の3段階のロードマップで進行します。
- フェーズ1:象徴的モデルの確立まずはAI技術を駆使したデジタルクローンの作成、および象徴的な存在としての「アンドロイド猪木(ヒューマノイド)」の開発を推進します。
- フェーズ2:運用モデルの標準化猪木さんの例を基盤に、他の著名人や経営者などのレガシーを継承するモデルへと展開します。
- フェーズ3:社会実装への拡大教育、文化、企業、さらには個人向けへと技術を広げ、大切な人の想いを次世代へつなぐ社会インフラとしての確立を目指します。
2. 石黒浩教授が挑む「いのちの未来」
本プロジェクトの技術的な要となるのが、ヒューマノイド研究の第一人者である石黒浩教授(大阪大学教授・AVITA株式会社 代表取締役CTO)の参画です。
石黒教授はこれまで、自身にそっくりの「ジェミノイド」など、極めて人間らしいロボットの開発で世界的に知られてきました。会見で石黒氏は、**「これは単なるロボット作りではない。100年後の青少年も猪木さんに人生相談ができるような、魂の継承である」**といった趣旨の想いを語りました。
現在、石黒氏がプロデューサーを務める「大阪・関西万博」のシグネチャーパビリオン「いのちの未来」とも連動する形で、最先端の「フィジカルAI」とロボティクスが融合。視線、微細な表情、そしてあの独特の語り口までを再現した、**「実在感のある猪木」**が1年後の2027年2月20日にお披露目される予定です。
3. AI動画で蘇る「あの日の闘魂」
プロジェクト始動の発表に合わせ、最新の生成AI技術を用いて制作された**「AI猪木動画」**も話題を呼んでいます。
これまでの過去映像を繋ぎ合わせたものとは異なり、最新のAIは猪木さんの骨格、筋肉の動き、声のトーンを学習。動画内では、往年の迫力そのままに、視聴者に「元気」を注入する猪木さんの姿が映し出されています。この技術は、今後開発されるヒューマノイドの「頭脳」と「表情」にも応用されることになります。
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」
この言葉通り、人類が経験したことのない「死後の人格継承」という未踏の地へ、アンドロイド猪木が第一歩を踏み出します。
4. 関連情報・動画
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編集部後記:テクノロジーは「魂」を再現できるか
「アンドロイド猪木」のニュースは、プロレスファンのみならず、IT・ロボティクス業界にも大きな衝撃を与えています。SMBCバリュークリエーションが参画している点からも、これが単なるエンタメではなく、「個人の資産・レガシーをどう残すか」という金融・社会的な実験である側面が見て取れます。
1年後、私たちが目の当たりにするのは、冷たい機械なのか、それとも熱い闘魂を感じさせる「猪木さん」なのか。期待を込めて待ちたいと思います.
